記事の概要
今日紹介するのは、いつものビジネス書とは違って珍しく小説です。
貫井先生に本は初めて読みましたが、さらさら読めて、伏線回収がうまいと感じる本でした。昔から問題になっている差別などの問題もテーマとなっており、僕は普段考えないようなことを考えることができたんじゃないかと思います。そして、ユーモアのあるシーンもあり、くすっと笑えます。
そして、何より、アンディの名言が気に入っています。
「明日の空」でのアンディの名言
「晴れだと思ってる方が楽しいでしょ。明日は雨だと考えると憂欝だけど、きっと晴れるんだ。百五十年前のアメリカでは、黒人は奴隷だった。でも今は、アフリカ系の人が大統領にもなれる。いきなりは変わらないだろうけど、でもきっと明日は晴れるんだよ。ぼくはそう思うことにしてるんだ」
明日の天気どうだと思う?という話の流れから天気予報とかそんなん関係なく明日は晴れだというアンディ。それの根拠が上記引用文です。僕も天気はいつも晴れだと思うことにしています!なんでかって言うと単純に晴れの方が気持ちいいし、朝から今日もいい天気だって思えるだけでも幸せだからです。晴ればっかりだと水不足になっちゃうけど明日晴れだと思うのは自由です!!
「明日の空」の僕なりの要約
第一章
女子高生エイミーが17年間住んだアメリカを離れ、父の仕事の都合で日本へ。帰国子女として、日本の高校に転校し、その先で出会った、飛鳥部君、菜都美、小金井君。菜都美は高校での仲のいい友達。小金井君は、父親が問題をおこしたからとクラスメートからは浮いた存在となっていたが、エイミーは差別をしないようにと思い普通に接しようと心がける。そんなクラスメートのいる中スポーツ万能で頭のよい、飛鳥部君に恋心を抱く。ある日小金井君から飛鳥部君は悪いやつだと言われるが、エイミーは完全に信じることができなかった。それから、エイミーは飛鳥部君とデートをしようとすると不思議なことが起こり、何度もデートを邪魔される。いったいなぜ?そんな妨害などもあってか飛鳥部君との恋は終わりをつげ高校生活も終わり、大学へ。
第二章
もう一人の登場人物の英会話を上達させたいゆーじ君。(第三章を読むまでは、飛鳥部君だと思ってました。。。)英会話を上達させるため、六本木で外国人のガイドをやりながらお金を稼いていた。そんな中、子猫の飼い主を探していたアンディと出会う。アンディは気さくなアメリカ人。そして黒人で女の子には奥手。アンディとゆーじ君は、意気投合し、頻繁につるむようになる。たまに羞恥心試しと言ってラブホテル街ダッシュや女の子のナンパ等奥手のアンディにしては、不思議な行動をとったりもしていた。
第三章
エイミーの大学生活編。大学へ入学し、大学生活をエンジョイするため、サークル選びを行っていた。サークル勧誘を振り切りながら歩いていると山崎君と出会う。このとき山崎君はエイミーを知ってそうな口ぶり。その後、大学で仲良くなった同じ帰国子女である梨佳からテニスサークルに入らないかと誘われ、サークル見学に行くとチャラい男らに新歓に誘われるが、山崎君にその新歓は危険だと知らされ、助けられる。その後も山崎君にはしつこく誘ってくるサークルの先輩や事故に遭いそうになったタイミングで偶然とは思えないくらい助けられる。その理由を山崎君から聞くと、ここで山崎君=ゆーじ君だと、アンディ=小金井君だと分かる。小金井君がエイミーを助けようとしていたことを聞き二章で謎だったアンディの行動の理由が分かる。最後にはアンディーは珍しい病気で死んだことが伝えられるが、アンディの名言である「明日はきっと晴れるよ」の話となり、エンディングとなる。
最後は泣きそうだったが、もやもやした終わりにはならなかったのがよかったと思う。バットエンドだとも考えたけど、最後のアンディの気持ちやエイミーの気持ちを考えるとハッピーエンドなんじゃないかと思います!
伏線回収もきれいに決まっているので、伏線とか好きな人は、読んでみるといいんじゃないかと思います。
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